脂肪の役割
一般的に脂肪と聞くと体にとっては不要なものと考えている人が多いと思いますが、体脂肪は不要な物ではありません。どのような人間であっても人間が生きていくためには、必要なものです。脂肪は多過ぎるのは困りますが、ある程度の脂肪は必要なのです。体脂肪にも役割があるからです。まず、エネルギーの貯蔵という意味で必要となります。
人間は、運動をしていなくて普通に活動しているだけでも動くためにエネルギーを使います。エネルギーは体内に存在している脂肪や糖質、タンパク質などの栄養素の中に蓄えられます。
身体を動かすために、それぞれの栄養素が役割を果たしているのです。脂肪は心筋が主に使用します。また、体脂肪には大量のエネルギーが貯蔵されるようになります。
脂肪は蓄え過ぎると体に良くありませんが、普通の成人ならば、13万キロカロリーから18万キロカロリーくらい蓄えているといわれています。他には、タンパク質の消費を節約する働きがあります。タンパク質は健康を維持する為には必要不可欠な栄養素となっています。
このタンパク質を使ってしまうことで病気の原因になることもあり、健康を維持できなくなってしまう可能性が高くなります。それを節約する役目をしているのが、体脂肪というわけです。
また、体温調節にも関わってきます。皮下脂肪にある体脂肪が、身体の放熱をコントロールしています。このことによって体温を上手く調節するようになっています。他にも、女性の月経を正常に発現させる働きがあるエストロゲンという女性ホルモンを正常に活動させる働きも行います。
体脂肪が少なくなってしまうとエストロゲンの活動が制限されてしまい月経不順を引き起こす可能性が高くなります。このように、体脂肪は重要な役割を果たしていることを認識する必要があります。ですので体脂肪というのは少な過ぎても多過ぎても困るものとなっているわけです。
身体に溜まる脂肪の種類
一般的に言われている身体に溜まる脂肪とは、体脂肪のことを言います。この体脂肪には、「皮下脂肪」と「内臓脂肪」の二種類があるのはご存知だと思います。
基本的には、女性の場合は体脂肪が閉経前につきやすく、内臓脂肪は男性や閉経後の女性につきやすいとされています。皮下脂肪は、お尻や太もも、お腹、二の腕などの周りに付く脂肪の事を言います。
よく世間で言われるような下半身太りの体型は、この皮下脂肪が付いているタイプのことをさしています。下半身太りのタイプは外見でわかりやすいです。この皮下脂肪の特徴は溜まりにくく減りにくいという特徴があります。
内臓脂肪については名前の通り、内臓の周りに付く脂肪のことを言います。ぽっこりと出たお腹は、内臓の周りに脂肪が付いてしまっている証拠です。世間一般で言われているようにいわゆるメタボリックシンドロームの原因の一つと考えられます。この内臓脂肪は、溜まりやすく減りやすいという特徴があります。
内臓脂肪は皮下脂肪とは違うのがわかると思います。皮下脂肪と違い、内臓脂肪の場合は見た目だけではわからないので、自分も他人もわからないことが多くあります。大して脂肪なんて付いていないだろうと思っていても、病院などで検査してみると実際は内臓に脂肪が付いていて、コレステロール値や血糖値が高くなってしまう場合もあるので注意する必要があります。
この二種類の脂肪には、落ちる順番があるというのをご存知でしょうか。まずは、内臓脂肪が落ちてから皮下脂肪が落ちる順番になります。見た目で脂肪が落ちたと感じた時には、内臓脂肪もある程度落ちていることになります。
内臓脂肪の方は、生活習慣病と深く関係しているので注意が必要です。食生活を改善し、暴飲暴食は避け、規則正しい生活を送るようにすることが大切になってきます。
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